2013年7月
概要(第2巻 第3部)(仏語)
アワの茎、鷺の脚―東洋の詩を読み、訳す 2
- 巻
- 2
- 号
- 3
- 開始ページ
- 243
- 終了ページ
- 255
- 記述言語
- フランス語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(その他)
第三部は「意味論的形体の理論」と「生の作用理論」の二章からなり、言語学者ピエール・カディオと比較文学者マルク・マチュー=ミュンシュが各々の理論を紹介した後、別の論者がそれらを応用する。日本文学の専門家ジュリー・ブロックは、ディドロが『盲人書簡』のなかで用いた「巧みな表現」を借りて、『万葉集』の歌一首における枕詞と掛詞について論じ、ペルシア文学の専門家シャルル=アンリ・ド・フシェクールはハーフェズの詩を紹介した後、翻訳論を展開する。一連の議論から、詩の魅力を伝えるためには知識や教養だけでなく、感受性、想像力や創造性が不可欠であることが分かる。