MISC

2008年

環状珪酸塩鉱物中の水分子-陽イオン相互作用:菫青石,緑柱石を例として

日本鉱物科学会年会講演要旨集
  • 福田 惇一
  • ,
  • 篠田 圭司
  • ,
  • 中嶋 悟

2008
0
開始ページ
106
終了ページ
106
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.14824/jakoka.2008.0.106.0
出版者・発行元
一般社団法人日本鉱物科学会

環状珪酸塩鉱物の代表物質である菫青石と緑柱石はチャネルと呼ばれる筒状の空洞を形成している.チャネル中にはtype I, type IIと呼ばれる2種類の水分子があることが知られている.Type I はH-Hベクトルがc軸方向(チャネル方向)に平行に向いて存在している.水分子の近傍にLi+やNa+などの陽イオンが存在するとH-Hベクトルがc軸垂直方向に向いたtype IIに再配向する. 本研究では,菫青石と緑柱石中の水分子について,高温その場状態と急冷後室温での赤外吸収スペクトルを測定することにより,type I / II水分子のチャネル中での安定性や脱水挙動を議論する.また,type II水分子の対称伸縮振動,変角振動ピーク波数の変化は,水分子の陽イオンへの配位数変化によって説明できることを報告する.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14824/jakoka.2008.0.106.0
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005008119
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/10034234234?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.14824/jakoka.2008.0.106.0
  • CiNii Articles ID : 130005008119

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