講演・口頭発表等

2019年6月1日

自家用車の購入回数と免許保有がもたらす 自動車ボディカラー選択への影響

日本色彩学会誌
  • 小畑 慧
  • ,
  • 日髙 杏子

記述言語
日本語
会議種別
ポスター発表
主催者
一般社団法人日本色彩学会
開催地
東京工芸大学中野キャンパス

本研究では,マーケティングと製品の色彩計画の視点から,個人用自動車の過去の購入回数と免許保有の有無が,自動車のボディカラー選択へどのように影響するかを検討する.自動車は特に高額商品であり,外観色の選択は経験や社会経済要素が関与すると考えられる.</p><p>先行研究として,マイナビニュース(2018年5月4日)で,「好きな自動車の色」を自動車の所有者と非所有者それぞれ500名にアンケートした結果が掲載された.この調査結果を踏まえ,本研究ではさらに自家用車購入回数が多い回答者は,違う色相の車を求めるのではないか,という仮説を立てた.本研究は,インターネットアンケートを通じ,自家用車の「選びたい色」と「選びたくない色」を15色の色見本と色名,および「わからない/どれでもよい」という選択肢から各1色ずつ,回答者552名に選ばせた.回答者の属性として,性別・年齢・年収・居住地・免許の有無・自動車の購入経験の回数を尋ねた.本研究の調査により,購入回数が増えるにつれ,無彩色以外のボディカラーの選択肢が増えることが証明された.購入回数が増えるにつれ,前回に購入した色と違う色を選ぶ動機が高まる可能性がある.

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007676220