共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

近代イギリスにおけるデザインのための色彩規格とナショナリズムの研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 菅谷(日髙)杏子

課題番号
18K11965
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,730,000円
(直接経費)
2,100,000円
(間接経費)
630,000円
資金種別
競争的資金

本研究の目的は、デザイン学の視座から、イギリスのデザイン規格カラーチャートへ投影された社会思想を一次資料に基づいて論証するところにある。戦間期のナショナリズムが国家的色彩規格へ与えた波紋を、ブリティッシュカラーカウンシル発行カラーチャートを中心に検討してきた。2019年度は、とりわけ20世紀にアメリカとドイツが開発した色彩規格・表色系がイギリスの色彩とデザインへ与えた影響を精査した。
前年度は、20世紀前半の工業におけるイギリスの色彩規格の独自性についての文献調査を進めたが、2019年度は本成果に基づき、ベルリンとロンドンでナショナリズムの関連資料を収集した。2019年1月、ベルリンのトポグラフィー・オブ・テラー(Tophography of Terror)図書館、バウハウス資料館、ワイマールのバウハウス大学とゲーテ旧宅で、19-20世紀の色彩論資料収集、および2019年5月には、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で資料収集した。
2019年6月、日本色彩学会全国大会において、イギリス国王ジョージ6世(Albert Frederick Arthur George, 1895-1952)の戴冠式に関する色彩計画と、この式典に特化したカラーチャート「イギリス伝統色 」"British Traditional Colours"(1937)の分析を発表した。1930年代、ブリティッシュカラーカウンシルは、国家的・軍事的式典(戴冠式の一環として観艦式、園遊会、舞踏会)の色彩計画とデザインを指揮した。軍事パレード、観艦式、王侯の戴冠式や結婚式における路上や宮殿などを彩る国旗や装飾は、ナショナリズムの率直な視覚化と愛国心を煽るために用いられていた。
以上の成果から、色彩を「国家」と「民族」を表現する媒体として利用したことを、社会構築主義的アプローチと結びつける展望を得ることができた。

リンク情報
論文
色材の識別―カラーインデックスインターナショナルを中心に―
論文
表色系とは何か
論文
ブリティッシュカラーカウンシル発行の園芸カラーチャートに関する一考察
書籍等出版物
色を分ける色で分ける (学術選書 099)
講演・口頭発表等
色彩語の細分化と翻訳
講演・口頭発表等
色を分ける 色で分ける
講演・口頭発表等
色を分ける 色で分ける~色彩と五感~
講演・口頭発表等
色彩と味覚―色の分けかたを話しあう
講演・口頭発表等
黒色とファシズム
講演・口頭発表等
ブリティッシュカラーカウンシルの安全色と識別表示の色彩
講演・口頭発表等
イッテンとアルバースのバウハウス色彩論の比較
講演・口頭発表等
マンセル表色系から見た原色と色の属性 / マンセルカラーチャートと バーリン&ケイ「基本の色彩語」
講演・口頭発表等
ブリティッシュカラーカウンシルとジョージ6 世の戴冠式
講演・口頭発表等
ブリティッシュカラーカウンシル公認のイギリス伝統色
URL
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11965/
ID情報
  • 課題番号 : 18K11965
  • 論文の業績ID : 34136149
  • 論文の業績ID : 31814407
  • 論文の業績ID : 21891264
  • 書籍等出版物の業績ID : 33612214
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 37314576
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 37188148
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 37157680
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 36075480
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 32939977
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 33701581
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 20399578
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 12505702
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 12123961
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 19263323