Research Projects

Apr, 2020 - Mar, 2024

注意と状況認識の脳機能の解明及び高齢運転者支援システムへの適用

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

Grant number
20K04381
Japan Grant Number (JGN)
JP20K04381
Grant amount
(Total)
4,290,000 Japanese Yen
(Direct funding)
3,300,000 Japanese Yen
(Indirect funding)
990,000 Japanese Yen

本研究今年の研究計画としでは、昨年度の成果に基づいて、高齢者に適用できる注意と状況認識の実験タスクを考案し、実施することを目指している。また、注意の3つのサブネットワークの観点(Posner, 1990)から、状況認識と注意の喚起ネットワーク、指向ネットワークと実行制御ネットワークの行動学、脳波および磁気共鳴画像法(fMRI)の実験を実施し、独自に開発した多感覚モダリティ・マルチメディア解析とディープラーニングなどの手法を用いて実験データの統合処理を通じて、注意と状況認識の脳機能ネットワークを提案する。
記の計画の通り、研究者らの従来の成果を生かして、高齢者に適用できる注意と状況認識の新しい実験タスクを実施した。まず、自己関連情報は,他者関連情報より正確に早く処理することを自己優先効果と呼ばれている。研究者ら磁気共鳴画像法(fMRI)を利用して、自己優先効果と空間遠近の脳的関連性が見られ、安全運転に関与する人間の視野空間遠近の認識能力の脳内部位を同定した。今後高齢者の空間遠近の識別能力実験タスクの考案に適用できて、重要な効果が見られた。これらの成果は2022年度年度の「Scientific Reports」学術誌に掲載されている。また、状況認識に関与する人間の多感覚統合について、研究者ら機能的磁気共鳴画像法(fMRI)と多感覚Go / No-goタスクを使用して、同時に発生する視覚と聴覚刺激に生かした運動反応特性に関する脳内部位を調査した。左IPL、左PreCG、両側STG、および腹側の神経回路と人間の多感覚統合に生かした運動制御と関与すると示唆した。この成果では2022年度の「NeuroImage」学術誌に掲載された。さたに、高齢者に適用できる注意と状況認識の新しい実験タスクを実施した上で、「Acta Psychologica SinicaとPerception」2件の学術論文を採択して、掲載している。以上の成果基づいて、今年度の研究進歩は前年度の研究計画の通りに進行している。

Link information
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K04381
ID information
  • Grant number : 20K04381
  • Japan Grant Number (JGN) : JP20K04381