2006年 - 2007年
リポソームを利用する高感度な化学発光分析用ナノリアクターの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 18350037
- 体系的課題番号
- JP18350037
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
-
- (総額)
- 16,240,000円
- (直接経費)
- 14,200,000円
- (間接経費)
- 2,040,000円
- 資金種別
- 競争的資金
1.ペルオキシダーゼ内封リポソームの調製法の検討
押出し法により、フォスファチジルコリン(PC)、フォスファチジルグリセロール(PG)及びコレステロール(Chol)からなるリポソームに西洋わさび由来のペルオキシダーゼ(HRP)を封入した。その結果、内封されたHRPの分子数は約1200であった。一方、リポソームに内封するHRPの分子数を増大するため、凍結融解法によるHRP内封リポソームの調製を試みた。その結果、約3600分子のHRPが内封でき、押出し法と比較して、内封するHRPの分子数を約3倍増大することに成功した。
2.リポソーム中のHRPの高感度検出法の開発
標準系およびリポソーム系について、最適濃度条件でHRPの定量下限を求めたところ、標準系では3.0x10^<-9>M、リポソーム系では1.0x10^<-9>Mとなり、リポソームの内水相をナノリアクターに用いると、より高感度にHRPの検出ができることが明らかになった。
3.HRP内封リポソームの抗体への結合と発光強度の比較
HRP内封リポソームを免疫測定法の標識体に応用するため、リポソームを抗体に結合することを試みた。その結果、HRP内封リポソーム標識化抗体当りの発光強度は、ビオチン-アビジン結合HRP標識体と比較して125倍増大することが明らかになった。
押出し法により、フォスファチジルコリン(PC)、フォスファチジルグリセロール(PG)及びコレステロール(Chol)からなるリポソームに西洋わさび由来のペルオキシダーゼ(HRP)を封入した。その結果、内封されたHRPの分子数は約1200であった。一方、リポソームに内封するHRPの分子数を増大するため、凍結融解法によるHRP内封リポソームの調製を試みた。その結果、約3600分子のHRPが内封でき、押出し法と比較して、内封するHRPの分子数を約3倍増大することに成功した。
2.リポソーム中のHRPの高感度検出法の開発
標準系およびリポソーム系について、最適濃度条件でHRPの定量下限を求めたところ、標準系では3.0x10^<-9>M、リポソーム系では1.0x10^<-9>Mとなり、リポソームの内水相をナノリアクターに用いると、より高感度にHRPの検出ができることが明らかになった。
3.HRP内封リポソームの抗体への結合と発光強度の比較
HRP内封リポソームを免疫測定法の標識体に応用するため、リポソームを抗体に結合することを試みた。その結果、HRP内封リポソーム標識化抗体当りの発光強度は、ビオチン-アビジン結合HRP標識体と比較して125倍増大することが明らかになった。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 18350037
- 体系的課題番号 : JP18350037