共同研究・競争的資金等の研究課題

2001年 - 2002年

グルココルチコイドのBcl-2誘導による虚血性臓器障害抑制

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
13671213
体系的課題番号
JP13671213
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
500,000円
(直接経費)
500,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

1.Bcl-2の局在免疫組織化学的に肝組織にも十分量のBcl-2が存在することを発見した。また細胞内の局在を明かとし、最も豊富に存在し、かつ機能上重要であるミトコンドリア内でのBcl-2の局在について、これまで言われていたミトコンドリア外膜ではなく、内膜中心であることを発見した。2.虚血に対するミトコンドリアBcl-2の変化肝虚血時には肝実質細胞が産生するオキシダントが類洞内皮細胞を選択的にアポトーシスに導く。そこでアポトーシス抑制遺伝子であるBcl-2に着目し、肝虚血に対するミトコンドリアBcl-2タンパクの変化を超氷薄切片免疫電顕法を用いて調べた。その結果、虚血により類洞内皮細胞ミトコンドリアBcl-2が有意に減少し、この変化は特異的キサンチンオキシダーゼ阻害剤により有意に抑制された。これに対し肝細胞ミトコンドリアBcl-2に変化は認められなかった。虚血肝における類洞内皮細胞アポトーシスにBcl-2が関与していることを発見した。3.メチルプレドニゾロンによる虚血性肝障害抑制機序メチルプレドニゾロンの虚血性肝障害抑制効果を検討した結果、メチルプレドニゾロンのhigh dose(30mg/kg)、low dose(3mg/kg)前投与は肝虚血による過酸化水素産生を抑制することなく、ミトコンドリア膜電位低下を抑制した。メチルプレドニゾロンによる新たな虚血性肝障害抑制機序を発見した。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/13671213
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-13671213
ID情報
  • 課題番号 : 13671213
  • 体系的課題番号 : JP13671213