MISC

2017年12月

パッチテストパネル(S)とジャパニーズスタンダードアレルゲンシリーズ(2008)を用いたパッチテスト結果の比較(Comparison between Patch Test Results using Patch Test Panel and Japanese Standard Allergen Series(2008))

福岡医学雑誌
  • 伊藤 絵里子
  • ,
  • 江崎 仁一
  • ,
  • 古村 南夫
  • ,
  • 古江 増隆

108
12
開始ページ
237
終了ページ
243
記述言語
英語
掲載種別
出版者・発行元
福岡医学会

パッチテストは、治療抵抗性皮膚炎の原因を特定するのに有用である。2015年まで広く使用されていたジャパニーズスタンダードアレルゲンシリーズ(2008)(JSA2008)は、私たちの身近にあってアレルゲンとなりうる可能性の高いものを集めた標準アレルゲンで、予期しない原因やアレルゲンを明らかにするために有用であり、PTを実施する場合、できるだけJSA2008の使用が推奨されてきた。加えて2015年以降、Patch Test Panel(S)が日本で発売された。これは、22種類の標準アレルゲンで構成されたすぐに使用できるready-to-useのPTで、22種類のアレルゲンのうち21種類がJSA2008と同じであるため使いやすく、試薬調整も不要で時間節約となることなどから普及しつつある。しかし、Patch Test Panel(S)とJSA2008を用いた北部九州に住む患者のPT結果の比較は報告されていない。本研究では、九州大学病院、福岡歯科大学病院においてJSA2008とPatch Test Panel(S)を用いたPT結果を比較した。その結果、Patch Test Panel(S)においては、JSA2008と比較して、金チオ硫酸ナトリウム(p<0.001)および硫酸ニッケル(p<0.001)の陽性率が有意に高かった。これらの結果を今後、全国的な症例の蓄積をもとに、至適濃度の検討などに活かしていく必要があると考えた。(著者抄録)

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