2002年3月31日
「法助動詞句(ModP)仮説とNegP」
『論集』(青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻院生会)(※論説資料保存会編『英語学論説資料』第36号第3分冊(文法・語彙・辞書)、pp. 129-141に再録。)
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回数 : 219
- 巻
- 号
- 26号
- 開始ページ
- 83
- 終了ページ
- 108
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻院生会
本論文の目的は、統語範疇としての「法助動詞句」(ModP)設定の可能性を追及し、その妥当性を論ずることにある。筆者はこれまで複数の論文で、このModPを前提として議論を進めたが、その存在は生成文法理論で当然視された統語範疇ではない。しかし、自身の分析が有用であることを示すためにも、その前提となる法助動詞句仮説の妥当性をこの論文で示したい。
本稿では特に「法助動詞とnotの作用域」との相互関係から、通説の文構造では「法助動詞否定の解釈」や「不定詞節not to~否定語順」を原理的に説明し得ないが、筆者の提案するNegPの下にModPが位置する構造では、これらを整合的に説明できることを示す。また、ModP仮説の採用は経験的整合性のみならず、理論的にも望ましい結果が導かれる点で妥当性が高いと主張する。
※本論文、タイポも複数あり、公開するつもりはなかったのですが、これまで複数の方に照会を受けたので、タイポのみを修正したものを公開します。Nomura(2006)ModalP and Subjunctive Presentの理論的枠組みの前提になっている考え方です。引用等はNomura(2006)をご使用頂ければと存じます。どうぞよろしくお願いします。 野村忠央
本稿では特に「法助動詞とnotの作用域」との相互関係から、通説の文構造では「法助動詞否定の解釈」や「不定詞節not to~否定語順」を原理的に説明し得ないが、筆者の提案するNegPの下にModPが位置する構造では、これらを整合的に説明できることを示す。また、ModP仮説の採用は経験的整合性のみならず、理論的にも望ましい結果が導かれる点で妥当性が高いと主張する。
※本論文、タイポも複数あり、公開するつもりはなかったのですが、これまで複数の方に照会を受けたので、タイポのみを修正したものを公開します。Nomura(2006)ModalP and Subjunctive Presentの理論的枠組みの前提になっている考え方です。引用等はNomura(2006)をご使用頂ければと存じます。どうぞよろしくお願いします。 野村忠央
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- ISSN : 0289-792X