2013年10月
高齢者の認知機能と料理摂取頻度との関連について―藤原京スタディから
日本公衆衛生学会総会抄録集
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- 巻
- 72nd
- 号
- 開始ページ
- 189
- 終了ページ
- 189
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本公衆衛生学会
【目的】我が国の日常食を料理単位で評価する方法により料理の文化相・主材料出現頻度を算出し,認知機能との関連を分析した。【方法】認知機能はMini Mental State Examinationで測定し24点未満を低得点群(L群)とした。MMSEで分けた2群(H群,L群)で料理出現頻度の比較を行った。【結果】男性で料理摂取総数,和食出現率,めし類出現率各平均値はH群L群それぞれ117.1対105.7,68.2%対71.4%,13.4%対15.8%で,女性ではそれぞれ116.8対108.2,68.0%対70.0%,12.4%対14.9%であり,女性の和食出現率以外t検定で有意な差(P<0.01)を認めた。また男性では和食出現率と血清総コレステロール値は弱い負の相関(Spearmanの順位相関係数で-0.129,P<0.001)を示し,同時にH群とL群のコレステロール平均値は207.0mg/dLと199.3mg/dLであり,L群の方が有意に低かった(P=0.013)。【考察】料理に着目した食事調査で得た出現頻度は,認知機能と関連する可能性があり,今後,認知機能が低下しつつある集団で栄養状態変化の早期把握に活用できる可能性が示唆された。
- ID情報
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- ISSN : 1347-8060
- 医中誌Web ID : 2014150651
- J-Global ID : 201302230448354644