MISC

2003年

「毛髪皮内潜行症」

日本皮膚科学会雑誌
  • 中川 浩一
  • ,
  • 結城 泰子
  • ,
  • 水野 信之
  • ,
  • 前川 直輝
  • ,
  • 石井 正光

113
3
開始ページ
289
終了ページ
294
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.14924/dermatol.113.289
出版者・発行元
Japanese Dermatological Association

患者:31歳,女性.初診の1週間ほど前から,左鼠径部に線状の紅斑が出現した.紅斑は次第に腰部の方に伸長し,当科初診時には約14 cmの長さになっていた.幼虫爬行症を疑い,紅斑先端部を含めた広範な皮膚を切除したが,皮内からは毛髪が発見された.同様の症例を検索したところ,本邦で10例,海外で3例が渉猟された.本邦報告例の内,6例は鼠径部付近から,腸骨稜へ伸長する紅斑で,抜去毛の数倍の長さを呈した.また,これらの症例では,いずれも毛髪を透見できず,幼虫爬行症の鑑別診断として,極めて重要であると結論した.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14924/dermatol.113.289
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004708270
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00163122618?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.14924/dermatol.113.289
  • ISSN : 0021-499X
  • CiNii Articles ID : 130004708270

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