MISC

1995年10月

Wiskott-Aldrich症候群患者におけるアシクロビル耐性単純ヘルペスウイルス1型感染症と分離ウイルスの生化学的特性

日本小児科学会雑誌
  • 西條 政幸
  • ,
  • 東 寛
  • ,
  • 錫谷 達夫

99
10
開始ページ
1804
終了ページ
1809
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本小児科学会

本症候群の9歳男児から分離されたHSV-1は,当初,ACV,ガンシクロビル(GCV)に感受性であった.しかし,ACV持続点滴投与にも拘らず,増悪した時に皮膚粘膜病変から分離されたHSV-1は,ACVとGCVに耐性であった.この耐性株は,araAにはACV感受性株と同等の感受性を示した.また,本例のACV耐性HSV-1皮慮粘膜感染症には,araA投与が有効であった.感受性株感染Vero細胞のチミジン燐酸化酵素(TK)活性を100%とすると,耐性株感染Vero細胞のTK活性は約50%であった.ACV耐性株感染細胞は,ACVを全く燐酸化できなかった.本例から分離されたACV耐性株は,TK変異株であった

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ID情報
  • ISSN : 0001-6543
  • 医中誌Web ID : 1996120630

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