2012年3月25日
中国のマイクロブログ(微博)における情報伝達の特徴 : Twitter 日本人利用者との比較
情報通信学会誌
- ,
- 巻
- 29
- 号
- 4
- 開始ページ
- 47
- 終了ページ
- 59
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11430/jsicr.29.4_47
- 出版者・発行元
- 公益財団法人 情報通信学会
中国で最も使われているマイクロブログの新浪微博の発言を分析対象とし、Twitterの日本語利用者の発言と比較しながら、中国のマイクロブログの情報伝播過程の特徴を明らかにした。分析には、「昆布の噂」に関する発言と無作為に抽出した発言の二種類のデータを用いた。結果によると、マイクロブログにおいて日本人の方がフォローの相互性が高く、個人間のやりとりに使う傾向がみられるのに対して、中国ではリツイートの利用率が高く、リツイート回数も日本より多い。また、中国ではマイクロブログにおいて情報が影響力の高い人から低い人へと伝わる。このため、中国では人気のある発言がリツイートによって短時間で多くの人に伝達される。一方、日本では、情報は水平的に伝わる傾向がある。ロジスティック回帰分析の結果では、中国のマイクロブログにおいて画像があることと個人体験的な内容ではないことがリツイートを有意に促進していた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11430/jsicr.29.4_47
- ISSN : 0289-4513
- CiNii Articles ID : 10030518298
- CiNii Books ID : AN10063944