共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年4月 - 2016年3月

電子強誘電体鉄酸化物は超伝導体となりうるか

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究  挑戦的萌芽研究

課題番号
25620071
体系的課題番号
JP25620071
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

申請者らが発見した電子強誘電体RFe2O4(R:Y, Ho-Lu)につき、超伝導相の可能性を探索した。鉄イオン間の電子間相互作用を増強するため、圧力下での電気抵抗測定を行ったところ、数GPaまでの圧力では、本系は半導体的性質を保つことが分かった。ただし、一部の系では圧力により活性化エネルギーが減少する傾向が見られ、本系の新規相を探索する目的で研究を継続する。同じく相互作用を変化させる目的で、Rサイト置換を行ったところ、大きい希土類Dy3+を導入すると、250K程度である磁気転移温度が5-10Kほど上昇することも分かった。本結果は、室温マルチフェロイック相の探索の点でも興味深い結果である。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-25620071/25620071seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25620071
ID情報
  • 課題番号 : 25620071
  • 体系的課題番号 : JP25620071