山我 哲雄

J-GLOBALへ         更新日: 18/02/17 02:53
 
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研究者氏名
山我 哲雄
所属
北星学園大学
部署
経済学部共通部門
職名
教授

経歴

 
1990年4月
 - 
1995年3月
北星学園大学経済学部 共通部門 助教授
 
1995年4月
 - 
現在
北星学園大学経済学部 共通部門 教授
 

学歴

 
1976年4月
 - 
1980年3月
早稲田大学大学院 文学研究科 哲学専攻
 
1980年4月
 - 
1986年3月
早稲田大学大学院 文学研究科 哲学
 

論文

 
Anti-Treaty Theology of the Chronicler and His View of History
pp. 278-306   2012年   [査読有り]
列王記と歴代誌の歴史記述を比較しつつ、歴代誌の中心的関心の一つが、ユダの王たちの対外政策、特に異国との同盟、条約政策を批判的に描くことにあるを示し、その歴史的背景として、成立時代である初期ヘレニズム時代のプトレマイオス朝とセレウコス朝の対ユダ政策への反発があったことを論証したもの。2010年8月、ヘルシンキの国際旧約学会(IOSOT)で発表されたものを論文化したもの。
歴代誌の外政思想と歴史像
聖書学論集   19-70   2011年4月   [査読有り]
列王記と歴代誌の歴史記述を比較しつつ、歴代誌の歴史記述の中心的関心の一つが、ユダの王たちの対外政策、
特に他国との同盟、条約政策を批判することであることを示し、その背景として、成立時期である初期ヘレニズム時代のプトレマイオス朝とセレウコス朝の対ユダヤ政策への反発があることを論証したもの。2010年8月にヘルシンキでの国際旧約学会(IOSOT)で発表し、同学会のCongress Volume Helsinki 2010.に掲載された英文の論文の日本語版(逐語訳ではない)。
歴代誌でアハズ王はなぜ個人的に罰せられないのか
旧約学研究   59-91   2011年11月   [査読有り]
アハズ王の例を通じて、歴代誌の応報神学のシステムを解明したもの。徹底した応報神学を持つことで知られる歴代誌で、最悪の王のように描かれているアハズが個人的な罰を受けていたという事態を、歴代誌はユダの王の公的職務に関わる罪と、王個人の恣意的な罪を区別しており、アハズは公的な罪は多々犯しているが、個人的な罪は特に犯していないということで説明した。

Misc

 
預言者エリヤとアハブ王の最期:歴史的、伝承史的、編集史的考察
旧約学研究   (12) 83-105   2016年3月
旧約聖書の列王記上20-22章における預言者エリヤとアハブ王の最期に関する物語群を歴史的、伝承史的、編集史的に分析し、特に列王記の基本的な形を整えたとされる申命記史家よりも以前の古い伝承、申命記史家自身の関与(2層に分けられる)、申命記史家よりも後に加えられた付加の3層を区別することによって、伝承の成長発展とそれぞれの段階の著者の意図を探った。
König Joschafat und seine Anßenpolitik in den Chronikbüchern
59-154   2002年10月
旧約聖書『歴代誌』下17-20章のユダ王ヨシャファトの治世についての記述を検討し、その多くの部分が歴史的信憑性を持たず、むしろ歴代誌の著者の創作であることを指摘するとともに、著者がそのような創作的歴史記述を通じてどのような神学的メッセージを伝えようとしたのかを明らかにしたもの。(ドイツ語)
The So-called Syro-Ephraimite War in the Books of Kings and in the Books of Chronicles
ANNUAL OF THE JAPANESE BIBLICAL INSTITUTE   30/31 31-60   2007年
旧約聖書の歴史書「列王記」と「歴代誌」におけるいわゆる「シリア・エフライム」戦争の記事を比較し、その相違の理由を解明するとともに、より後から書かれた歴代誌の歴史観の特色と、列王記とあえて異なる内容を記した歴代誌の著者の意図を明らかにしようとしたもの。2005年に東京で行われた世界宗教史・宗教学学会(IAHR)における研究発表を論文化したもの。
(掲載部分)p31-p60
ナタン預言の成立
『経験としての聖書-大貫隆教授献呈論文集』(聖書学論集41)   pp.13-32   2009年3月
旧約聖書サムエル記下7章のいわゆる「ナタン預言」は、後のメシア思想とのかかわりでも重要なテキストであるが、この論文ではこのテキストが、長期間にわたる段階的な加筆編集の所産であることを編集史的に明らかにすることを試みた。結論として、ナタン預言のテキストは、ほぼ以下の5層に区分できる(古い層から新しい層へ)。それらが順次書き加えられて、現在の複雑なテキスト全体が成立した。
  (1)ダビデ王によるエルサレム神殿建設の可否をめぐる論争(ダビデ時代)
  (2)ソロモン王による王位継承と神殿建設の...
歴代誌におけるヨシャファト王とその対外政策
聖書学論集40   pp.1-44   2008年10月
旧約聖書の歴代誌下17-20章におけるヨシャファト王の治世についての記述を、より古い列王記の記述と比較しつつ、歴史記述としての歴代誌の特色とその歴史観の固有性を明らかにしようと試みたもの。具体的には、ヨシャファト王の対外政策の記述を通じて、あるいは外国との軍事同盟政策に頼り、あるいは神ヤハウェの加護に頼るなど、不信仰と信仰を間を揺れ動く王の姿を通じて、異国との同盟や協定にあくまで反対し、自律と神ヤハウェへの信頼を訴える歴代誌の著者の政治神学的メッセージを浮かび上がらせ、同時にそのようなメッ...

書籍等出版物

 
聖書時代史 旧約篇
岩波書店   2003年2月   
旧約聖書の背景をなす古代イスラエル=ユダヤ民族の歴史を、カナンの地(パレスチナ)における民族の成立からローマによるユダヤ支配時代まで、最近の考古学的・歴史学的研究成果を取り入れつつ跡づけたもの。
〔291p〕
聖書雑学3分間-ビジュアル図解シリーズ
PHP研究所   2005年10月   ISBN:4-569-64491-0
旧・新約聖書の内容と各書の特色、成立事情などについて入門者向けに平易に解説したもの。PHP研究所発行の「雑学3分間ビジュアル図解シリーズ」の1巻。同時に聖書についての学問的研究である「聖書学」の入門をも兼ねる。
〔223p〕
(掲載部分)p223
図解 これだけは知っておきたい キリスト教
洋泉社   2008年2月   ISBN:978-4-86248-218-1
キリスト教の思想、信仰、歴史、諸教派などについて基礎的な概要を図解等を用いて平易に解説したもの。
〔160p〕
<旧約聖書Ⅱ>出エジプト記 レビ記
木幡藤子、山我哲雄 (担当:共著)
岩波書店   2000年4月   
旧約聖書『出エジプト記』、『レビ記』のヘブライ語本文を学問的に校訂し、日本語に訳したうえで、詳細な注を付したもの。巻末に文書の成立経過、思想的特色等についてまとめた解説および用語解説を付す。筆者は、出エジプト記の25~31章と35~40章、レビ記の1~27章の翻訳およびレビ記の解説を担当執筆した。〔470p〕
<旧約聖書Ⅲ>民数記 申命記
岩波書店   2001年10月   
旧約聖書の『民数記』の本文をヘブライ語本文から訳出し、これに詳細な学問的な注をほどこし、さらにこの文書の成立事情や内容の特色について解説したもの。(申命記の部分は鈴木佳秀氏)〔522p〕

講演・口頭発表等

 
【学会発表】旧約聖書における平和(shàlôm)の観念
日本宗教学会第50回学術大会発表要旨『宗教研究』第291号   1991年11月   
旧約聖書における平和(シャーローム)の観念の変遷を古代イスラエルの歴史に則して辿ったもの。この観念が自民族中心主義の閉鎖的で排他的なものから、国家滅亡、バビロン捕囚という歴史的破局体験を通じて真に開かれた普遍的平和の希求へと変化していったという結論を得たもの。
(掲載部分)p120~p121
【学会発表】歴代志における応報思想
日本聖書学研究所3月例会   1992年3月   
歴代志の多くの部分はサムエル記、列王記と重複し、それらを改訂したものであるが、その改訂作業の大きな原理として、正しい行為を行った王には幸いが下り、悪を行った王には災いが下るという、広報思想が重要な役割を果していることを指摘したもの。
【学会発表】歴代志における応報思想
日本宗教学会第52回学術大会発表要旨『宗教研究』第299号   1993年9月   
旧約聖書の『歴代志』の歴史記述の特色である応報史観に照明をあて、それが⑴応報原理の徹底-例外の排除、⑵預言者的人物による警告の導入-機械的・自動的応報観の忌避、⑶ー世代内応報への限定-世代間にまたがる応報の忌避等の意図によつて規定されていることを指摘したもの。
(掲載部分)p170~p171
【学会発表】グスタフ・マーラーの音楽の宗教性-特に第3交響曲をめぐって-
日本宗教学会第53回学術大会発表要旨『宗教研究』第303号   1994年9月   
ユダヤ人マーラーがカトリックに改宗する以前の第3交響曲の中にカトリック神秘主義的なものや反ニーチェ的なもののあることを指摘し、彼の改宗が一般に言われるようにウィーン宮廷歌劇場監督に就任するための打算的なものではなく、宗教的動機をもつものであったことを論証したもの。
(掲載部分)p152~p153
【学会発表】古代イスラエル分裂王国時代におけるイスラエル・ユダ両王国の対外政策
日本オリエント学会第37回大会   1995年10月   
いわゆる分裂王国時代のイスラエル、ユダ両王国の対外政策について、⑴直接的な敵の背後にある勢力との連携、⑵大国の進出に対抗する小国家群の同盟・連合形成、⑶メソポタミアとエジプトの二大国の二極構造への適応の三つの観点から分析したもの。

Works

 
【翻訳】オトマール・ケール『旧約聖書の象徴世界:古代オリエントの美術と「詩編」』
Othmar Keel, Die Welt der altorientalischen Bildsymbolik und das Alte Testamentの翻訳。本書はオリエント(メソポタミアやエジプト等)の図像資料を用いて、旧約聖書の「詩篇」の世界観、神観、人間観を解明したもの。偶像否定により極端に図像資料乃乏しい旧約聖書の宗教思想を、古代イスラエルもそこに属した古代オリエント文化とのかかわりにおいて解明したユニークな試みとして知られ、長く翻訳が待望されていたもの。   その他   2010年3月
キリスト教入門
その他   2010年12月
教養雑誌「一個人」の『保存版特集 キリスト教入門』で全体の監修と「キリスト教の基礎知識」の部分(39-51頁]を担当。キリスト教の歴史、主要教義、諸教派、現況などについて一般的に解説したもの。
スペイン文化事典
川成洋、坂東省次、その他多数   その他   2011年1月
スペインの文化についての総合的時点で、「マイモニデス」の項(500-501頁)を担当。
【翻訳】トーマス・C・レーマー『申命史書 旧約聖書の歴史書の成立』
その他   2008年2月
Thomas C. Roemer, The So-Called Deuteronomistic Histroy: A Sociological, Historical and Literary Introduction, 2005.を英語から全訳し、巻末に訳者による解題的解説を加える。旧約聖書の歴史書(申命記-列王記)の成立についての最近の諸研究を集大成し、それらを独自の編集史的理論から総合したもの。〔320p〕
【翻訳】E・オットー『モーセ 歴史と伝説』
その他   2007年9月
Eckart Otto, Mose Geschchte und Legende, 2006.のドイツ語からの全訳。旧約聖書のモーセについての伝承を歴史学的観点から総合的に検討したもの。巻末に訳者により解題的解説を付す。
〔206p〕