2017年3月16日
がん患者のSense of Coherenceに関する文献レビュー
大阪医科大学看護研究雑誌
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 7
- 号
- 開始ページ
- 3‐13
- 終了ページ
- 13
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 大阪医科大学看護学部
[目的]本研究の目的は、がん患者のSOCに関する研究の動向を把握し、SOCの実態や関連要因を明らかにしたうえで、SOCと関連要因の概念図について考察することである。[方法]文献検索は、Medline、CINAHL、医学中央雑誌、CiNiiのデータベースを用いて、2000年〜2016年6月までとした。検索は「がん(cancer)」「首尾一貫感覚(sense of coherence)」のキーワードを用いて、英語と日本語に限定して行った。選定基準を満たした23文献を分析した。[結果]がん患者のSOCは、年齢、婚姻状況、就労状況等の個人的背景や闘病期間に影響されることが示された。また、SOCは、健康状態、精神状態、QOL、コーピング方略に肯定的な影響をもたらし、これらの予測因子となることが明らかとなった。[結論]がん患者の精神的健康やQOLを維持するために、看護師は患者のSOCを高めるように支援することが重要である。今後、がん患者が病気の体験を通してどのようにSOCを高めているのか質的研究を積み重ね、SOCを高める介入内容を明確化していくことが必要である。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 2186-1188
- 医中誌Web ID : 2017359139
- J-Global ID : 201702229107028337