2010年
飼育下チンパンジーの石器使用技術獲得に関する検討
日本獣医生命科学大学研究報告(CD-ROM)
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- 巻
- 号
- 59
- 開始ページ
- 35
- 終了ページ
- 45
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本獣医生命科学大学
チンパンジーは霊長類の中でも道具を使用する数少ない動物である。その道具使用獲得のメカニズムの検討は人の道具使用獲得過程を考えるうえでも重要である。これまでにも,チンパンジーの道具使用技術獲得のプロセスについては,野生下での観察,実験及び飼育下の実験で報告されている。本研究では,飼育下非実験場面である動物園(多摩動物公園)での観察データをもとにナッツ割り技術獲得に関する定量化を試みた。また,生育歴,血縁関係などをもとに,ナッツ割り技術獲得に必要な要件を検討した。その結果,興味を持つ個体は3歳頃から試行錯誤をはじめ,1年以内に効率よく割れるようになっていた。技術獲得間もない個体は経験豊富な個体に比べ,ナッツ割りの所要時間にバラつきがみられ,ナッツ割りにかかる時聞は10歳をすぎると安定した。臨界期に関しては,一般飼育の個体では8歳,また動物園のショーに出ていた個体の場合,子どもに比べると時間はかかるが,20歳をすぎてからでも技術獲得が可能であった。
- リンク情報
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- J-GLOBAL
- https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201102286851234641
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40018800756
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12205414
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/11078323
- URL
- http://search.jamas.or.jp/link/ui/2011272670
- URL
- https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010811641 本文へのリンクあり
- ID情報
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- ISSN : 1882-7314
- J-Global ID : 201102286851234641
- CiNii Articles ID : 40018800756
- CiNii Books ID : AA12205414