2013年4月 - 2016年3月
非常識な脱皮?ヤドカリが対捕食者反応として雄の二次的性形質を小さくしている
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
メスを巡るオス間闘争に有利な二次的性形質は捕食者には目立ちやすい。私たちは、ヤドカリの1種において小形オスやメスに比べ相対的に長いハサミ脚を持つ大形オスが、被食リスクが高い時には、脱皮によりハサミ脚を縮小するという結果を得た。これは、被食リスクを軽減するための適応的な行動だと考えられる。また、本来、脱皮とは成長のため、また自切したハサミ脚や歩脚の再生のために行うが、本種では脱皮の常識を覆す現象が起きている。
また、より強いストレスをかけ同様の実験を行ったところ、捕食者と一緒にした条件のヤドカリのみ大部分が死亡した。捕食されなくとも捕食者の存在自体がヤドカリにストレスを起こすことを明らかにした。
また、より強いストレスをかけ同様の実験を行ったところ、捕食者と一緒にした条件のヤドカリのみ大部分が死亡した。捕食されなくとも捕食者の存在自体がヤドカリにストレスを起こすことを明らかにした。
- ID情報
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- 課題番号 : 25440238
- 体系的課題番号 : JP25440238
この研究課題の成果一覧
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講演・口頭発表等
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IAA (International Association of Astacology) & CSJ (The Carcinological Society of Japan) Joint International Conference on Crustacea 2014年9月