共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年6月 - 2024年3月

人工的環境の構築と時空間認知の発達

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
19H05732
体系的課題番号
JP19H05732
配分額
(総額)
277,420,000円
(直接経費)
213,400,000円
(間接経費)
64,020,000円

メキシコでは次年度以降のドローンLiDAR測量に備え、杉山がテオティワカン遺跡周辺を踏査し、現有の図に追補拡充すべき地形や遺構を検討した。モンテアルバン遺跡とチョルーラ遺跡で現地協力者と共にLiDAR測量計画を検討し、前者では発掘を行った。また国際会議を開催し本新学術領域の根本的な理論構築と研究戦略を討議し、国際フォーラムで現地社会に成果発信した。
ペルーでも航空LiDAR測量の準備として、鶴見と山本が現地協力者と共に航空写真測量を進め、テルレン=ラ・ボンバ遺跡等の研究に貢献するとともに、法制に従ったドローン運用法や技術的課題を実地で検討した。山本はインガタンボ遺跡の発掘準備を進め、またエクアドル南部セロ・ナリオ遺跡等で発掘と航空測量を行った。
日本では、笹生が縄文・弥生・古墳時代の遺体・人骨の基礎データ抽出と、データベース入力フォーマットの設計を進めた。北條は古墳や神社等の方位、近世城郭の天守閣の正面観と、周辺景観・天文景観との関係を問う目的で事例集成と図上分析を行い、伊勢・熊野の寺社仏閣ではGPS観測を伴う踏査を実施した。光本はドローンによるLiDAR測量に必要な研究環境を整備し、技術的課題を検証し、造山古墳群の測量に着手した。
オセアニアでは後藤・片岡がグアムの洞窟遺跡を視察し、また野嶋らと共にミクロネシア連邦ポーンペイ島で巨石遺跡群を踏査して、他団体による測量プロジェクトとの情報交換を図りつつ、測量と発掘の対象地を検討した。野嶋はバヌアツのウレパラパラ島の祭祀遺跡群の現状把握調査を行い、次年度以降の測量調査を立案した。
関口と後藤は天体を含めてヒトの認知する景観を分析すべく、天文シミュレータの開発を準備しており、自然地形や遺構の既存の3次元データの精度や、既存のソフトウェアの検討を行った。また暦に関する国際研究会を開催した(新型コロナウイルスの影響で20年度に延期)。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-19H05732
ID情報
  • 課題番号 : 19H05732
  • 体系的課題番号 : JP19H05732

この研究課題の成果一覧

論文

  4

MISC

  4

講演・口頭発表等

  15

Works(作品等)

  1

学術貢献活動

  1

社会貢献活動

  3

メディア報道

  3