論文

査読有り
2014年6月

心的外傷を引き起こすようなライフイベントの経験が青年期男女の主観的健康統制感に及ぼす影響について-性差に焦点をあてて

教育保健研究
  • 山内加奈子
  • ,
  • 加藤匡宏
  • ,
  • 石川智子
  • ,
  • 小林敏生

18
18
開始ページ
139
終了ページ
144
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
中国・四国学校保健学会

E県内の専門学校、短大、大学に在籍する学生を対象に、心的外傷を引き起こすようなライフイベントの経験が青年期男女の主観的健康統制感に及ぼす影響について-性差に焦点をあてて-明らかにすることを目的にアンケート調査を実施した。性別、年齢、生活習慣、過去の経験、日本語版主観的健康統制感(J-HLC)を用いて評価を行った。女性は男性よりも健康に配慮している者が有意に多かった(P<0.001)。しかし、心的外傷を引き起こすようなライフイベントである自己の重大な病気と家族の死に関する性差については、有意な差は認められなかった。看護学生の中には、家族の病気や死の経験などを契機として看護の道を志す者が多いとも言われており、心的外傷体験を引き起こすようなライフイベントは彼らの人生に大きな影響を与えていることは明らかである。今後は、医療系とそれ以外に分けて分析を行い、医療系の大学生が配慮すべき健康観について検討することも重要であると考える。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1342-002X
  • 医中誌Web ID : 2017246225

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