1999年
膠原病患者のカリニ肺炎予防に対するSulfamethoxazole-Trimethoprim (ST) 合剤の有効性
感染症学雑誌
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- 巻
- 73
- 号
- 11
- 開始ページ
- 1123
- 終了ページ
- 1129
- DOI
- 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.73.1123
- 出版者・発行元
- The Japanese Association for Infectious Diseases
膠原病患者のカリニ肺炎予防に対するSulfamethoxazole-Trimethoprim (ST) 合剤の有効性と副作用を検討した. プレドニゾロン換算で40mg/day以上を服用した84例を対象とした. カリニ肺炎の危険因子 (リンパ球減少, 間質性肺炎) のいずれかがあった場合, ST合剤の投与 (1ないし2錠/day) を37例に行った. ST合剤を服用しなかった47例を対照とした. カリニ肺炎はST合剤非投与群で43%に認められたが, 投与群での発症はなかった. ST合剤1錠投与群 (11例) では, 副作用の発現はなく, 2錠投与群 (26例) の19.2%に比べ有意に少なかった (p<0.05). 検査値異常は, ST合剤1錠投与群では36.4%, 2錠投与群では364%と両群で差はなかった. 以上より, ST合剤投与は, 膠原病患者のカリニ肺炎の予防に有効であり, ST合剤の1錠投与は副作用も少ない可能性が推測された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11150/kansenshogakuzasshi1970.73.1123
- ISSN : 0387-5911
- CiNii Articles ID : 130004330722