2016年4月 - 2020年3月
Hunt症候群の発症および予後へのVZV特異的細胞性免疫能の関わりについての研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、Hunt症候群患者の水痘・帯状疱疹ウイルス(以下VZV)特異的細胞性免疫能を発症直後から経時測定し、VZV特異的細胞性免疫能がHunt症候群の発症および予後に関わるかの解明を目指した。ELISPOT法を用い、VZV特異的細胞性免疫能を同一患者において発症直後と発症1~2か月後に複数回測定し、その動態を観察した。その結果、Hunt症候群ではVZV特異的細胞性免疫能は発症直後急激に上昇し、その後緩やかに低下するのに対し、Bell麻痺では一定の傾向は認めなかった。Hunt症候群はVZV特異的細胞性免疫能の低下により発症、その直後免疫能は急激に上昇、以後なだらかに低下すると考察された。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K11201
- 体系的課題番号 : JP16K11201