共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

血圧に対するナトリウムカリウム比感受性者の選別とその保健指導への活用に向けた研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K10466
体系的課題番号
JP20K10466
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

高血圧の原因として、塩分の過剰摂取が知られている。またカリウム摂取による降圧効果も報告されているが、何れも測定に時間を要し、保健指導の現場での活用が困難であった。しかし、最近開発された尿中ナトリウムとカリウムの比(Na/K比)を評価する尿ナトカリ計により尿Na/K比が簡便かつ即時に測定可能となった。尿Na/K比測定を健診等の現場で活用することで、より分かりやすい高血圧指導が可能になると考えられる。しかし、これまでの知見によりNa/K比を下げても血圧が変化しない集団が存在することから、Na/K比の感受性について知見を深める必要もある。本研究では、東北メディカル・メガバンク計画の地域住民コホート調査のデータを用いてNa/K比の感受性遺伝子を同定することを目的として検討を行っている。
本年度は昨年度に引き続き、Na/K比・血圧・遺伝子に関連する先行研究を調べつつ、ゲノムデータの解析方法について東北メディカル・メガバンク機構のGWASセンター(SNPアレイ解析、GWAS解析を実施するセンター)とディスカッションを開始した。そこで専門の先生方より解析の方向性について助言をいただいたので解析対象者や解析方法について見直し、軌道修正を行った。また、GWAS解析を実施するにあたり、Linuxの使用方法についても習得を開始した。更に、前回作成したデータセットから詳細な情報を追加し、人数を増やしてアップデートを行った。今後GWASセンターのサポートを得ながら解析を進める予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K10466
ID情報
  • 課題番号 : 20K10466
  • 体系的課題番号 : JP20K10466