共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2025年3月

離散的な空間における整合的な計算幾何学の構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
20H04143
体系的番号
JP20H04143
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

離散空間における計算幾何学の構築に関する理論研究を行い、また、一部の成果は計算機実験のために実装し、性能評価を行った。 COVID19のため、予定していた国際ワークショップの開催や研究分担者、協力者との打ち合わせのための出張は行えず、オンラインによる打ち合わせに変更し、研究計画を1年間延長するとともに、学生による計算機実験等の研究を代わりに行った。
研究の成果としては、ドイツ、アメリカの研究協力者との共同研究を行い、高次元における整合的なデジタル線分族の性能の限界について、基盤理論であるディスクレパンシー理論を改良し、新しい発見を行い、理論的な証明を与えた。これは格式あるEuropean Symposium on Algorithms(ESA2020)での発表(オンライン)を行い、その後、当該分野では最も格式の高い国際論文誌であるDiscrete and Computational Geometryへの掲載が決定している。
また、本研究計画において利用、さらに開発した基礎理論であるディスクレパンシー理論について、国際会議COCOON2021(2021年10月、台南開催、ハイブリッド形式)でDiscrepancy Theory in Combinatorics, Geometry and Computationという題目で招待講演(オンライン、4件の基調講演の一つ)を行った。
更に本研究の成果を含める啓蒙活動として、研究代表者が外部アドバイザを務める、2つの学術変革領域研究プロジェクト(社会変革の源泉となる革新的アルゴリズム基盤の創出と体系化、組合せ遷移アルゴリズムの共通基盤化)との交流を行い、技術的な協力を行っている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H04143
ID情報
  • 課題番号 : 20H04143
  • 体系的番号 : JP20H04143