2019年4月 - 2023年3月
AIを活用した大学初修中国語会話復習用アプリ教材の開発と検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
令和元(2019)年度は、AIの機能及びそれを活用した初修語学会話復習の内容と活動の形態の分析を行い、これに基づいてAIを活用した初修中国語会話復習用アプリ教材の設計の方向性を明確にした。
(1)提案3段階学習プロセスモデルを踏まえた会話復習の内容は、授業と連携した基本会話(学習した会話に関するQ&A)と、応用会話(学習事項を応用した場面会話)とする。通常、教師と学習者が一対一で行う場合は、初修学習者のスピーキング力が低いため、教師が会話をリードし、学習者に質問して答えさせる形となるが、AIによる会話練習の場合、AIの音声認識、自動判定、誤り検出が有効であるため、その活動形態は、これらの機能を活用し、まず初修学習者の主な問題点となる発音、語彙、文法の面からチェックし、さらに誤りに対して、その箇所を提示するとともに、コメントや模範回答を与え、学習者に再回答をさせることが必要である。
(2)上記設計方針を踏まえながら、本研究の理念、実践と極めて近い中国における開発成果、AI活用英会話復習用アプリ教材“AI老師”に着目し、分析を行った。“AI老師”は、第二言語の“自然習得法”理論に基づいて会話練習を設計し、練習においてAI活用による語彙の発音判定と会話の発話判定を行い、さらに様々なフィードバックを与え、ネイティブ教師との会話練習環境をシミュレートすることに成功している。しかしながら、分析を通して、“AI老師”の特に発話への正誤判定とフィードバックにおける設計手法上の問題点が明らかとなり、今後本研究の取り組むべき課題となることが明確となった。
以上により、AIを活用した初修中国語会話復習用アプリ教材の設計の方向性を明確にすることで、効果的な教材の設計開発が期待できる。
(1)提案3段階学習プロセスモデルを踏まえた会話復習の内容は、授業と連携した基本会話(学習した会話に関するQ&A)と、応用会話(学習事項を応用した場面会話)とする。通常、教師と学習者が一対一で行う場合は、初修学習者のスピーキング力が低いため、教師が会話をリードし、学習者に質問して答えさせる形となるが、AIによる会話練習の場合、AIの音声認識、自動判定、誤り検出が有効であるため、その活動形態は、これらの機能を活用し、まず初修学習者の主な問題点となる発音、語彙、文法の面からチェックし、さらに誤りに対して、その箇所を提示するとともに、コメントや模範回答を与え、学習者に再回答をさせることが必要である。
(2)上記設計方針を踏まえながら、本研究の理念、実践と極めて近い中国における開発成果、AI活用英会話復習用アプリ教材“AI老師”に着目し、分析を行った。“AI老師”は、第二言語の“自然習得法”理論に基づいて会話練習を設計し、練習においてAI活用による語彙の発音判定と会話の発話判定を行い、さらに様々なフィードバックを与え、ネイティブ教師との会話練習環境をシミュレートすることに成功している。しかしながら、分析を通して、“AI老師”の特に発話への正誤判定とフィードバックにおける設計手法上の問題点が明らかとなり、今後本研究の取り組むべき課題となることが明確となった。
以上により、AIを活用した初修中国語会話復習用アプリ教材の設計の方向性を明確にすることで、効果的な教材の設計開発が期待できる。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K00875
- 体系的課題番号 : JP19K00875
この研究課題の成果一覧
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論文
4-
教育システム情報学会研究報告 38(6) 123-128 2024年3月
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Conference Proceedings of the 31st International Conference on Computer in Education (ICCE2023) 2 881-883 2023年12月 査読有り筆頭著者責任著者
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教育システム情報学会全国大会講演論文集 48 87-88 2023年8月 筆頭著者責任著者
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教育システム情報学会全国大会講演論文集 48 277-278 2023年8月
講演・口頭発表等
4-
教育システム情報学会2023年度第6回研究会 2024年3月10日
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the 31st International Conference on Computer in Education (ICCE2023) 2023年12月6日
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第48回教育システム情報学会全国大会 2023年8月31日
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第48回教育システム情報学会全国大会 2023年8月30日