1998年6月
18世紀フランスにおけるポリスと教育-N・ドラマールとその周辺
日本教育学会『教育学研究』
- 巻
- 65
- 号
- 2
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 20
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
フーコーが重視するポリスの理念と実践について、彼自身が用いた史料、N・ドラマール『ポリス概論』を実際に手に取りその再検証を行った。その際、ポリスと教育の思想史的連動を理解する上でJ・J・ルソー、モンテスキューらの見解をも参照し、ポリスは18世紀政治・教育思想史上特筆すべき理念であることを指摘した。さらにまたポリスと教育との関係は現実の行政実務においても看過できないものであり、学校運営・青少年犯罪・乳幼児保護をめぐって、明確に教育をも射程においたポリス実務が展開していた点をも実証した。