2018年度には、デザイン振興政策アーカイブの情報資料対象範囲・内容の検討・整理に基づき、第1次資料収集整理として、通産省審議会資料、デザイン振興会調査・事業資料を中心に、研究チーム研究者所有資料整理（所属機関保管を含む）、身近な協力者提供資料整理、古書資料探索等を行い、掲載する資料収集整理を行った。主な収集資料はデザイン審議会答申関係、デザイン政策立ち上げ経緯関係、地方産業デザイン開発推進事業関係、デザインイヤー（1973、1989）関係、90年代～00年代の各種政策検討調査報告書関係、日本産業デザイン振興会事業記録関係などである。並行してアーカイブWEBシステムの開発・デザインを行った。アーカイブWEBシステムの開発にあたっては、将来的な拡張性も視野に入れ、CMS導入によることとした。そして、収集資料の書誌情報整理、資料デジタル化を進め、2018年度末時点でアーカイブWEB登録資料約220件、うちデジタル情報掲載約120件のデザイン振興政策アーカイブのWEBシステムの具体化に至り、第1次公開（試験運用）準備の段階にある。尚、デザイン振興政策アーカイブには、文献資料検索に加え、10年単位でのデザイン政策の流れがわかる「歩み」のページ、デザイン振興政策資料の見方をガイドする解説情報のページから構成される。