講演・口頭発表等

2011年

仮想空間におけるアバターの印象形成過程に 背景情報の情動価が及ぼす効果

第9回日本認知心理学会発表論文集
  • 中垣 辰徳
  • ,
  • 松田 憲
  • ,
  • 楠見 孝

記述言語
日本語
会議種別

本研究では,マルチメディアコミュニケーションにおけるアバターへの印象評価に,背景情報の情動価(快・不快)及び,接触頻度が与える影響を検討する。実験1は8つのセッションからなり,セッション7と8の間に1週間のインターバルを設け,セッション1,3,5,7,8では好意度,教育水準,信頼感評定,セッション2,4,6では背景の快不快評定を行った。実験2ではセッション2,4,6での教示をアバターと背景の一致不一致評定に変更し,実験1と同じ手続きを用いて与える影響の検討を行った。実験の結果,実験1と2のいずれにおいても,好意度と信頼度評定において背景の条件間で大きな差が見られた。また,呈示回数が増すごとに快背景条件で評価の上昇が見られ,逆に不快背景条件で評価の低下が見られた。実験1では1週間後では背景の影響を見ることができなかったが,実験2で教示を変更したことで1週間後にも背景の影響を見ることができた。

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005036743