2018年
高校生を対象とした森林の保水力実験に関する授業実践
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 129
- 号
- 0
- 開始ページ
- 48
- 終了ページ
- 48
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.129.0_48
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>高等学校農業科の科目である「森林科学」では、森林の育成、保全と木材の生産について学習する。この科目では最初に、水資源の涵養や生物多様性の保全をはじめとする多面的な森林の機能を維持するための森林科学の意義を扱うため、初学者に対する指導に適した教材が必要とされる。本研究では、この科目を初めて学習する高校生を対象とした人工林調査と人工降雨実験の教材を開発した。2017年6月に高校2年生15名を対象とし、スポンジを用いた吸水力実験、人工降雨装置の組み立て、人工林の混み具合調査、人工降雨実験で構成される授業実践を行った。教材はほとんどが100円ショップで購入できる物品で構成され、高校生でも比較的容易に準備、作製できた。保水力の実験では計算手順がやや複雑で、計算ミスをしたり、実験手順を指示通りにできなかったりする生徒がみられた。人工林における調査ならびに実験では、森の地表面に水が浸み込んだり、地表面を水が流出したりする様子について興味を持ってよく観察しており、教科書に書かれている水資源の涵養や緑のダムなどの言葉の意味を少なからず理解できたのではないかと考えられた。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.129.0_48
- CiNii Articles ID : 130007376136