2023年3月11日
文献情報に基づく日本産タナゴ亜科魚類における国内外来種の分布状況
第76 回魚類自然史研究会プログラム
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- 開催年月日
- 2023年3月11日 - 2023年3月12日
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 魚類自然史研究会
- 開催地
- 自然環境研究センター
- 国・地域
- 日本
タナゴ亜科魚類(以下タナゴ類)は純淡水魚であり、日本においては 3属 11種 8亜種からなるグループである。本グループの全種が環境省あるいは地方公共団体のレッドリストに掲載されている絶滅危惧種であると同時に、多くの種が国内外来種となっている。婚姻色が美しく多様であり愛玩動物や釣りの対象魚としても人気が高いことから、意図的と思われる放流が各地で確認されている。本発表では 在来タナゴ類の生息域内保全を目的として、国内外来種の分布情報を文献から網羅的に整理した。その結果 14種において移植情報が確認された。そのうち イチモンジタナゴの記録が、19県と最も多かった。またカネヒラ、ヤリタナゴ、シロヒレタビラ、アブラボテにおいても、10都道県を超える確認情報が得られた。特に在来種の少ない関東、東北地方において移植事例が多く見られた。