2015年
社会科を中核にした統合カリキュラムに関する一考察―リンドキスト&セルウィンの所論を中心に―
岡山大学大学院教育学研究科研究集録
- 巻
- 号
- 158
- 開始ページ
- 103
- 終了ページ
- 114
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 岡山大学大学院教育学研究科
本研究は,学校カリキュラムにおける社会科の位置づけや編成のしかたを考察するために,T.リンドキストとD.セルウィンによる所論に着目する。リンドキストらは,社会科を中核にした統合カリキュラムを主張しており,具体的な授業事例を示している。リンドキストの実践を取り上げて分析した結果,社会科のテーマや概念の理解を主目標とし,それを効果的に達成するために他教科領域のスキルを活用する授業構成の方法が明らかになった。こうした構成は,テーマや概念を軸にして授業の一貫性と領域の広域性を両立させようとする試みとして意義づけられるが,そのバランスをどのようにとればよいのかなどのさらなる検討課題も指摘できる。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1883-2423
- CiNii Articles ID : 120005553925
- CiNii Books ID : AA12338258