2004年1月
「平成13年(2001年)芸予地震」時の個人交通需要変動のレスポンス構造
土木学会論文集
- 巻
- No.766
- 号
- Ⅰ-68
- 開始ページ
- 33-46
- 終了ページ
- 46
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscej.2004.766_33
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
本研究は, 地震発生時の個人交通需要変動のレスポンス特性とその要因を明らかにすることを目的とし,「平成13年 (2001年) 芸予地震」を対象に, 広島市でパーソントリップ調査を行なった (有効分析サンプル1,038人). その結果, 地震発生当日の交通需要は本来の交通需要より4.4%増加し, 地震発生1時間後 (16時台) にピーク時間帯 (28.0%) を形成しており, 特に帰宅から乗り換え目的へ, 鉄道から乗用車へのレスポンスが, 転換交通需要の最も多くを占める (各々34.8%, 38.1%) ことがわかった. また, 震災直後の交通需要変動へのレスポンス要因は, 若い年代層, 社会的アクティビティーで, かつ社会的な拘束度の低い層, 同伴者の少ない高いモビリティーのトリップ, 長 (時間) 距離の低いアクセシビリティーのトリップ, 通行時の情報入手のトリップであった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscej.2004.766_33
- CiNii Articles ID : 130003984747