MISC

2017年

代謝プログラミングの飼養への応用と疾病予防 : 最近の研究の動向

家畜感染症学会誌 = The journal of farm animal in infectious disease
  • 後藤 貴文

6
2
開始ページ
57
終了ページ
63
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
家畜感染症学会

近年、胎児期や生後の初期成長期に受けた栄養刺激により、その後の動物体の代謝システム、体質および形態、さらに最近の研究では、特に肝臓、骨格筋および脂肪組織の代謝に多大な影響を及ぼすことが明らかになりつつある。近年、実験動物を用いた研究が医学分野で進んでいる。これはDOHaD(Developmental Origins of Health and Disease:成長過程の栄養状態や環境因子の作用に起因する疾患の発生)という概念として医学分野で捉えられ、エピジェネティクス研究分野と関連して代謝プログラミングあるいは代謝インプリンティングとも呼ばれる。近年、医学分野においてDOHaD概念に関連してヒトの疫学調査やモデル動物実験が盛んにおこなわれている。特に妊娠期の栄養と免疫刺激あるいは感染症が、子孫の代謝や表現型にどのような影響を及ぼすのかについての研究報告が多数集まりつつある。また、それらの相互作用についても考慮される。本講演では、DOHaDに関連した研究の動向について紹介し、代謝プログラミングシステムの家畜への応用の可能性とその研究の必要性について議論する。(著者抄録)

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40021598326
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA1257521X
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/029105227
Jamas Url
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2017287150
ID情報
  • ISSN : 2186-7208
  • 医中誌Web ID : 2017287150
  • CiNii Articles ID : 40021598326
  • CiNii Books ID : AA1257521X

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