2017年
圧力起因の玄武岩質ガラスの構造変化
日本鉱物科学会年会講演要旨集
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- 巻
- 2017
- 号
- 0
- 開始ページ
- 30
- 終了ページ
- 30
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14824/jakoka.2017.0_30
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本鉱物科学会
地球物理学的観測により地球深部にメルトの存在が示唆されており,メルトの密度はその微視的な構造に依存する.今回,我々はX線回折をPF-AR,中性子回折をJ-PARC において行い,玄武岩質ガラスの構造の圧力依存性を約6 GPaまで調べた.両者の散乱強度から得られる干渉関数の第1ピークおよび干渉関数のフーリエ逆変換より導かれる動径分布関数の平均結合距離を示すピークから,中距離構造が圧力増加に伴って短距離化し,それは主にT-O-T(T = Si4+, Al3+)結合角の収縮に起因することを明らかにした.更に,中性子回折より求めた干渉関数の第1ピークは圧力増加に伴い強度の減少を起こすと同時にその幅が広くなったが,一方で第2ピークは強度を増した.これは中距離構造の崩壊とT-O結合距離の秩序化を示唆している.
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- ID情報
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- DOI : 10.14824/jakoka.2017.0_30
- CiNii Articles ID : 130007786014