櫻井 歓

J-GLOBALへ         更新日: 17/12/02 03:07
 
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研究者氏名
櫻井 歓
 
サクライ カン
eメール
sakurai.kannihon-u.ac.jp
所属
日本大学
部署
芸術学部芸術教養課程
職名
准教授
学位
修士(教育学)(東京大学), 学士(教育学)(東京大学)
科研費研究者番号
60409000

プロフィール

 教育哲学・教育史を専攻しており、研究テーマは大きく二つに渡っている。 一つは、哲学者・西田幾多郎(1870-1945)のテクストを人間形成論として読む研究で、とりわけ近代日本における個の形成の思想としてテクストを読む試みを続けている。 いま一つは、現代日本の道徳教育に関する研究で、戦後日本の道徳教育論の再検討と、現在の道徳教育政策に関わる批判的な論説の執筆などを行っている。

研究分野

 
 

経歴

 
2008年4月
   
 
日本大学芸術学部 一般教育 准教授
 
2005年4月
 - 
2008年3月
日本大学芸術学部 一般教育 専任講師
 

学歴

 
1999年4月
 - 
2004年3月
東京大学 大学院 教育学研究科 総合教育科学専攻 教育学コース
 
1996年4月
 - 
1999年3月
東京大学 大学院 教育学研究科 総合教育科学専攻 教育学コース
 
1994年4月
 - 
1996年3月
東京大学 教育学部 教育学科 教育学コース
 

論文

 
「おのずから」より「みずから」へ―「自律」概念への場所論的アプローチ
櫻井 歓
日本大学芸術学部紀要   (62) 31-40   2015年10月   [査読有り]
 教育において追求される「個人の自律」の概念を、「おのずから」と「みずから」という大和言葉による概念対を比較対象として捉え直す。考察に際しては、精神病理学者・木村敏の自己論と、それに多大な影響を与えている西田哲学を参照する。教育とは「依存/他律」から「自立/自律」へ向けての目的意識的な働きかけであるが、そこで目指される個人の「自立/自律」は、「おのずから」と「みずから」という概念対のもとでは「みずから」として把握できるものである。本稿では、「おのずから」と「みずから」の概念対と比較しながら...
西田幾多郎による書の制作と贈与――松本厚への贈与作品の検討を中心に――
櫻井 歓
北陸宗教文化   (27) 11-27   2014年3月   [査読有り]
西田幾多郎(1870-1945)はその生涯に多数の書すなわち墨蹟を遺している。本研究では、『西田幾多郎遺墨集』(1977)の収録作品と同内容であり、かつ同書の編集過程では未発見であったとみられる作品一点の由来を報告するとともに、西田による書の制作と贈与の意義について考察を行った。この作品は、晩年の西田から松本厚(1904-1996、ギリシア哲学)に贈与されたと推定されるものである。西田の書については、これまで墨蹟そのものに焦点を当てた紹介や解説がなされてきたが、本研究では、西田による書の制...
土居健郎「甘え」理論と西田哲学――人間形成論としての比較研究
櫻井 歓
日本大学芸術学部紀要   (59) 55-63   2014年3月   [査読有り]
 精神医学者・土居健郎は『「甘え」の構造』(1971)のなかで日本的思惟の一例として西田哲学に注目し、そこに幼児期的な「主客未分」への回帰を読み取り「甘えを超克」する立場から批判した。だが、土居がアンビヴァレンスを抱えながらも西洋を規範として個人の自立・自由を追求したのに対し、西田においては土居とは異なる形で「個人性の実現」と表現される課題が追求されていた。土居の「甘え」概念には、ポジティヴな価値とネガティヴな価値とのいずれをも担う二重性があり、晩年には「甘え」の復権というべき論調を強めて...
教育学的「自律」概念の再検討
関根宏朗・尾崎博美・小山裕樹・櫻井歓・宮寺晃夫・下司晶
近代教育フォーラム   (21) 209-221   2012年10月
教育思想史学会第21回大会において開催された同名のコロキウムに関する報告論文。
「甘え」の比較人間形成論――土居理論と教育現実のあいだ
櫻井歓・下司晶・須川公央・生田久美子
近代教育フォーラム   (20) 195-206   2011年9月
教育思想史学会第20回大会において開催された同名のコロキウムに関する報告論文。

Misc

 
18歳選挙権と教育課程改革――子どもはすでに主権者であることを出発点に
櫻井 歓
子ども白書   (2016年) 146-147   2016年8月   [依頼有り]
今後の道徳教育の危うさと可能性――《価値観の多様性の承認》を拠り所に
櫻井 歓
子ども白書   (2015年) 166-167   2015年8月   [依頼有り]
メディアは「道徳」の教科化をどう論じたか――「特定の価値観」と「多様な価値観」をめぐるせめぎ合い
櫻井 歓
人間と教育   (86) 68-75   2015年6月   [依頼有り]
「道徳」教科化にみる公教育の危機
櫻井 歓
女性&運動   (392) 18-19   2015年4月   [依頼有り]
「道徳」の教科化をどう考えるか――立憲主義と平和主義の危機のもとで
櫻井 歓
子ども白書   (2014年) 164-165   2014年8月   [依頼有り]

書籍等出版物

 
西田幾多郎 世界のなかの私 [新版]
櫻井歓
朝文社   2010年1月   ISBN:978-4-88695-229-5
「甘え」と「自律」の教育学――ケア・道徳・関係性
下司晶、須川公央、関根宏朗、櫻井歓、富田純喜、小山裕樹、尾崎博美 (担当:共著)
世織書房   2015年5月   ISBN:978-4-902163-79-7
教育の探究――現代日本の教育
岩本俊郎編/岩本俊一・櫻井歓・水崎富美著 (担当:共著)
発行:弓箭書院、発売:あずさ書店   2006年4月   ISBN:4-900354-79-1
道徳教育の理論と方法
羽田積男・関川悦雄 編 (担当:共著, 範囲:道徳とは何か)
弘文堂   2016年9月   ISBN:9784335002281
現代教職論
羽田積男・関川悦雄 編 (担当:共著, 範囲:教職への進路)
弘文堂   2016年2月   ISBN:9784335002205

講演・口頭発表等

 
行為的直観と暗黙知――教職の専門性への西田哲学的アプローチ――
日本教育学会第71回大会   2012年8月25日   日本教育学会
 教職の専門性を構成する教師の実践知について西田哲学からのアプローチを試みた。考察に際しては、西田の後期思想で知識論の中心概念となった「行為的直観」と、科学哲学者M.ポランニーの「暗黙知」概念、「反省的実践家」論として知られるD.ショーンの「行為の中の省察」モデルとの比較検討を行った。こうした非言語的=暗黙的次元をもつ身体的な知の背景には、専門家のコミュニティーに蓄積された「ものの見方」(実践知の共同性)があり、いわば「行為的直観」は共同的に蓄積されているとみることができることを述べた。そ...
「おのずから」より「みずから」へ――木村敏と西田幾多郎を介しての「自立/自律」概念の再検討
教育思想史学会第21回大会   2011年9月19日   教育思想史学会
「甘え」理論と西田哲学――西洋へのアンビヴァレンスと母子関係へのまなざし
教育思想史学会 第20回大会   2010年9月20日   教育思想史学会
教育における「臨床の知」と西田哲学――「行為的直観」概念の教育学的解釈
櫻井 歓
日本教育学会   2007年8月30日   
歴史的生命の表現としての芸術――西田幾多郎芸術論にみる個の形成と共同性
櫻井 歓
教育哲学会   2006年10月15日   

担当経験のある科目

 
 

その他

 
2011年11月
自ら考え、判断出来る自主性・自立心を育てる