高橋 一幸

津久井貴之(元高校教諭, 現群馬大学専任講師)

2000年度パーマー賞受賞者で優れた授業実践を発信し続け, 本年9月に亡くなられた姫路市の稲岡章代先生の業績を偲び表題のタイトルで講演し, 英語授業研究学会で公開された2つの授業を比較分析し, アクションリサーチの観点から, 教師の成長の軌跡を分析した。

教科化を目前に控えた小学校6年生の研究授業を参観し, 児童の主体的な授業参加を促す技能統合型言語活動の設計と指導について解説, 助言した。

2020年度の小学校を皮切りに, 年次を追って中学, 高校の新教育課程が実施される。「三つの柱」や「新三観点」など, 次期指導要領のkey numberは「3」。そのルーツを探り, 指導要領の理念をより明確にするとともに教育者として考えるべき課題を整理した。「資質・能力の三つの柱」と「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業設計の視点, また, 互いにoverlapする「新三観点」に基づく評価では, 何をどのように評価すればよいのかなど, 今後現場で混乱を生むであろう問題を抽出し, 参加者と共に考えた。

小中高の新「学習指導要領解説」を読み解く表題のシンポジウムで, 中学校指導要領解説について, その要点と中学英語教育の果たすべき重要な使命とともに, 教育課程上奈果樹負担という問題点を指摘した。

ワークショップ「新学習指導要領をふまえた英語授業改善の具体化に向けて」の小中高の英語所ぎゅかいぜに関する3名の発表者の一人として, 英語で進める中学校授業における本文の詳細理解を担保するQ-A Readingについて授業実演を通して紹介した。

表題のテーマでの課題別分科会の3名の提案者の一人として, 中・長期的な指導計画策定の前提となる単位授業の指導課程の再検討をテーマに, 英語で進める授業における文法事項の導入過程のモデルと教科書本文の詳細理解の進め方について, その概要を提案した。

同校の英語科教諭の授業を参観助言するとともに, 同校全教員対象の校内研修会において, 英語科を含む各教科における人権教育について講演した。