2013年7月
術前イマチニブ投与にて切除可能となった巨大直腸GISTの1例(原著論文/症例報告)
癌と化学療法(0385-0684)40巻7号 Page937-941(2013.07)
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- 巻
- 40
- 号
- 7
- 開始ページ
- 937
- 終了ページ
- 941
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(その他学術会議資料等)
- 出版者・発行元
- (株)癌と化学療法社
直腸に発生するGISTは消化管原発GISTの約5%といわれているが、自覚症状は乏しく、巨大な腫瘍で発見される症例も少なくない。進行GISTに対する術前イマチニブ投与の第II相試験(RTOG S-0132)において比較的良好な長期成績が報告されたものの、術後の補助療法などについては未だ確立していない。今回われわれは、イマチニブを術前投与し切除可能となった巨大直腸GISTを経験したので報告する。症例は64歳、男性。検診でPSAが高値であり、精査したところ前立腺に浸潤する直腸GISTと診断された。骨盤腔を占める巨大なGISTであり、sizeと周囲臓器への浸潤を考慮し術前化学療法を施行した。画像上、90×85mm→60×50mmと腫瘍縮小効果を認め(RECISTガイドライン:縮小率33%)、治療効果はPRであった。切除可能と考え、骨盤内臓全摘術を施行した。術後もイマチニブ(400mg/日)を継続し、現在術後8ヵ月を経過して再発は認めていない。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0385-0684