1999年
黒毛和種雌一産取肥育牛の枝肉特性に関する研究
西日本畜産学会報
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- 巻
- 42
- 号
- 42
- 開始ページ
- 23
- 終了ページ
- 27
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11461/jwaras1968.42.23
- 出版者・発行元
- 日本暖地畜産学会
一産取牛の枝肉生産性および肉質を明らかにするために, 黒毛和種を用いて一産取肥育牛, 未経産成肥育牛 (未経産牛) および若齢肥育牛 (若齢牛) の3試験区間で屠殺前体重, 枝肉重量および枝肉評価項目についての比較検討を行った。肥育期間は一産取牛と未経産牛でそれぞれ32および30ヶ月齢より5ヶ月間とし, 若齢牛は10ヶ月齢より15ヶ月間とした。屠殺前体重は一産取牛と未経産牛で若齢牛よりも有意に大きかった (P<0.05) が, 枝肉重量と枝肉歩留まり値に関しては試験区間に有意な差を認めなかった。ロース芯面積, バラの厚さおよび皮下脂肪厚でも試験区間に有意差は認められず, いずれの試験区ともほとんど等しい歩留まり等級を示す結果となった。また, 枝肉等級に関する各項目も各試験区間での有意差を示さず, これら項目から総合的に評価される肉質等級平均値は一産取牛で2.5, 未経産牛で2.0および若齢牛で2.7となり, 試験区間で有意な差を示さなかった。以上のように, 一産取牛は5ヶ月間の肥育で, 15ケ月間肥育を行った若齢牛と遜色のない枝肉量と肉質の生産を期待できるものと考えられた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11461/jwaras1968.42.23
- ISSN : 0914-3459
- CiNii Articles ID : 130004185213