論文

査読有り
2018年12月

2種類の包装材料を使用した低温蒸気ホルムアルデヒド(LTSF)滅菌における被滅菌物へのホルムアルデヒド残留性の検討

医療機器学
  • 久保田 英雄
  • ,
  • 橋本 素乃
  • ,
  • 津嘉山 身衣子
  • ,
  • 田中 直文

88
6
開始ページ
613
終了ページ
619
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.4286/jjmi.88.613
出版者・発行元
(一社)日本医療機器学会

EN14180で定義された5種類の擬似滅菌物を用い、滅菌装置の能力限界まで積載した最大負荷条件における滅菌バッグと滅菌コンテナの2種類の包装材料を使用した際の被滅菌物への残留性および作業環境でのホルムアルデヒド気中濃度について検討した。滅菌バッグにおける残留性の検証では、各滅菌工程完了直後から30分間計測した気中濃度は基準値である0.08ppmを超えることはなく、滅菌装置チャンバー内は十分にホルムアルデヒドが除去されていることが確認できた。滅菌コンテナ内の残留性の検証では、3回の試験をおこなった結果、疑似滅菌物Bにおける残留濃度はDFコンテナでは0.32±0.04ppm、RFコンテナでは0.14±0.03ppmであり、コンテナを用いた滅菌においてもEN14180の血液透析器の残留上限参考値5ppmを上回ることはなく、ホルムアルデヒドが十分除去されていることが示唆された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.4286/jjmi.88.613
ID情報
  • DOI : 10.4286/jjmi.88.613
  • ISSN : 1882-4978

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