2019年4月 - 2022年3月
ロタキサン構造を基軸とするナノスケールケミカルデバイスの創製
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
ルテニウムと白金錯体を有するバイメタロ型分子ワイヤを合成し,2つの閾値を有しシグモイド型の生体応答性を示す被覆型分子センサ材料の合成にも成功した。また,STM-BJ法を用い,被覆型共役分子の単分子伝導度測定にも成功した。また,精密な1分子伝導測定については,ブレークジャンクション法により電極を可動させ,力学によるスピロピラン分子の構造異性化による電気伝導性のスイッチに成功した。さらに,1分子センサについては,シクロデキストリンを分子認識部位として有する1分子センサを作製し,リアルタイム伝導度測定により4つのアミノ酸とそれらのエナンチオマーを,数μ秒以内に区別することに成功した。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H02696
- 体系的課題番号 : JP19H02696