2003年
胸腔鏡補助下右上葉切除術施行直後に生じた右主気管支狭窄の1例(共著)
気管支学
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- 巻
- 25
- 号
- 6
- 開始ページ
- 442'
- 終了ページ
- 446
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.18907/jjsre.25.6_442
- 出版者・発行元
- 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
目的.胸腔鏡補助下右上葉切除術直後の右主気管支狭窄のため気管支断端閉鎖に工夫を要した症例を報告する.症例.52歳の女性で,右上葉の腺癌の診断で,胸腔鏡補助下右上葉切除術,ND2aを行った.気管支断端は,自動縫合器にてSweet法に準じて閉鎖した.抜管前の気管支ファイバー検査で,右主気管支の変形により,内腔がほぼ完全に閉塞していたため,再手術を行った.胸腔鏡補助下に,stapleline直下で断端部を切除・開放し,Overholt法に準じて縫合・閉鎖した.しかし,その後も右主気管支がほぼ閉塞していたため,腋窩切開にて開胸創を拡大.今回は斜めにSweet法で縫合し,更に膜様部を縫縮して,気管支の変形を防止することにより,内腔の開存が得られた.術後経過は良好であった.結論.肺葉切除後には断端閉鎖法その他の要因で気管支の変形,狭窄が生ずることがあり,術野ばかりでなく術後気管支内腔から主気管支の状態の観察を行う必要がある.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.18907/jjsre.25.6_442
- ISSN : 0287-2137
- CiNii Articles ID : 110002812740
- CiNii Books ID : AN00357687