2012年
日本の個人事業形態の中小企業の姿と近年における経営財務状況――CRDの分析結果から――
同志社大学人文科学研究所『社会科学』
- 巻
- 第41巻
- 号
- 第4号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 19
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.14988/pa.2017.0000012700
- 出版者・発行元
- 同志社大学
本稿では,CRDに蓄積された個票データを利用して,日本の個人事業形態の中小企業の経営財務の実態を初めて明らかにするとともに,2000年以降における経済財務状況の推移についても実証的に分析検討した。その結果,次に掲げるような非常に興味深い事実を見出した。すなわち,第1に,この時期,個人事業形態の中小企業の売上高はほぼ一貫して減少をたどるなど経営状況は必ずしも順調ではなかった。第2に,業種別・規模別に中小企業の売上高の動きをみると,個人事業形態の中小企業の場合,内需への依存度が高いことを主因として各業種とも引き続き低迷基調で推移した。加えて,事業規模の経年変化をみると,下方遷移が数多く観察された。
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- ID情報
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- DOI : 10.14988/pa.2017.0000012700
- ISSN : 0419-6759
- CiNii Articles ID : 110008895765
- CiNii Books ID : AN00108933