2018年3月
働く意識の強化と自己評価のパラドックス-インターンシップ学生のパネルデータの分析-
法政大学キャリアデザイン学部紀要
- 巻
- 15
- 号
- 開始ページ
- 167
- 終了ページ
- 182
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 法政大学キャリアデザイン学部
先行研究成果を踏まえつつ、本稿では29人のインターンシップ学生のパネルデータを使用して、学生の意識がどのように変化するのかを分析した。定量的情報と定性的情報を用いた研究である。得られた知見は次のようなことである。インターンシッププログラムでは、大学での学習のための学生のモチベーションを高めることができていない。さらに、仕事に対する意識を高めるはずが、学生の自己評価は低下する結果となった。しかしながら、この結果は、学生が客観的に自分自身を評価し、高い意識を客観的に判断していることから、効果が低くでてくると結論づけた。