論文

査読有り
2017年3月

組織文化研究における批判的経営研究(CMS)の可能性――組織文化の「負」の側面の分析に向けて

現代社会学理論研究
  • 竹中 克久

11
11
開始ページ
107
終了ページ
119
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
日本社会学理論学会 ; 2007-

本稿は、批判的経営研究(Critical Management Studies[CMS])を、組織文化研究のオルタナティブとして正当に位置づける試みである。そのために、既存の組織文化研究を4つのセルに分類し、CMSによる組織文化研究の意義を強調する。組織文化は一般的に“組織成員によって内面化され共有された価値、規範、信念のセット”と考えられてきた。そこでは、企業をはじめとした組織の競争力の源泉として組織文化がもたらす忠誠心の強さや組織成員の一体感が強調される事が多かった。その後、E.H.シャインにより、組織文化概念の重層的なモデルが示されることによって、過度の実践性は薄れ、理論の科学化・精緻化が進んでいった。その後、このモデルは組織シンボリズムのG.モーガンや、組織美学のP.ガリアルディらによる批判を経て、組織文化は組織成員によるシンボルの多様な解釈の対象として位置づけられた。<br />
このような組織文化に対して懐疑的なアプローチをとるのが本稿で詳述

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40021184967
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12203259
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/028161155
ID情報
  • ISSN : 1881-7467
  • CiNii Articles ID : 40021184967
  • CiNii Books ID : AA12203259

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