2021年4月 - 2024年3月
松山―ブルン地磁気逆転における地磁気ベクトル変動の特性
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
21年度に予定していたエチオピア,アファー地域のTendaho Grabenでの試料採集の調査は,新型コロナの影響により実施できなかったため,22年度以降に延期した。21年3月にはアファーに詳しいAddis Ababa UniversityおよびUniversity of KwaZulu-Natalの協力研究者とリモートで打合せを行った。22年度に実施予定の現地調査のスケジュール・対象露頭・移動運搬などの計画を話し合った。今年度は,過去の調査により得られた溶岩試料を用いて,古地磁気測定を進めた。50溶岩の各1試料に対して古地磁気強度測定を実施した。測定した試料のうち約8割は採用できる測定結果を与え,約2割は棄却すべき測定結果であった。今後はこの8割の溶岩を重点的に測定する予定である。これらの50溶岩は過去百万年程度の期間に噴出した溶岩であるので,この期間におけるエチオピアにおける古地磁気強度の平均と分散を把握できる見通しを得たことになる。Tendaho Grabenの正断層に露出する溶岩連続層については,古地磁気方位および古地磁気強度データに見られる変化量に基いて,形成にかかる時間スケールを数枚あたり数百年と見積もった。また,地磁気逆転に類似性のある地磁気変動である地磁気エクスカーションの研究も進めた。フランスの協力研究者と連携して,ラシャンエクスカーションを記録する火山岩を2サイトで採取した。これらの試料に対しての予察的な古地磁気強度測定を開始した。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K03727
- 体系的課題番号 : JP21K03727
この研究課題の成果一覧
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講演・口頭発表等
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地球電磁気・地球惑星圏学会2023年秋季年会 2023年9月26日