2017年4月 - 2020年3月
塩分負荷による腎エピゲノム変容の高血圧発症における意義の解析
文部科学省・日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
申請者の教室では、高血圧自然発症ラット(SHR)に一過性の塩分負荷を与えると、塩分負荷中止後も血圧が持続的に上昇する、ソルトメモリー現象を見出した。本研究では、塩分負荷中止後も持続する血圧上昇に、クロマチンのエピゲノム修飾が関与する可能性について検討した。一過性の塩分負荷後に、腎細動脈特異的なエピゲノム変容が持続しており、腎細動脈局所におけるヒストンアセチル化を介したMMP2の発現亢進が中膜肥厚を促進し、レニン分泌の亢進と持続的な血圧上昇に関与した可能性が示唆された。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K09735
- 体系的課題番号 : JP17K09735