2015年6月
【呼吸器と皮膚】臨床例 肺病変を伴う壊疽性膿皮症にTNF-α阻害薬が奏効した症例
皮膚病診療
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- 巻
- 37
- 号
- 6
- 開始ページ
- 565
- 終了ページ
- 568
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)協和企画
<症例のポイント>壊疽性膿皮症(pyoderma gangrenosum:PG)に対して、プレドニゾロン(PSL)内服、シクロスポリン内服、および白血球除去療法(LCAP)施行中の患者の両肺野に結節影が出現した。肺生検の結果、リンパ球を主体とする非特異的な慢性炎症であり、悪性腫瘍、感染症は否定的であった。培養でも菌体は確認できず、PGに伴う肺病変と診断した。インフリキシマブ(IFX)、およびアダリムマブの投与により、肺病変は著明に縮小した。TNF-α阻害薬は難治性のPGに対して有効な治療法であると考えられる。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0387-7531
- 医中誌Web ID : 2015270411