平田 昌弘

ユーラシア大陸の様々な地域での乳文化や牧畜について調査研究しています。現地に訪ねていって、実際に自分の眼で見た観察をもとに、乳加工の体系を理解したり、その特徴を把握したりしています。中国やインドなどの古文書を読み解いて古代乳製品を再現実験したり、考古学の成果や乳加工技術の関連性分析にもとづき、乳文化の発達史についても検討しています。また、全地球的に牧畜を地域間比較し、乳文化の視座から新しい牧畜論考を進めようとしています。最近は、乳文化がどのように日本食文化に浸透・定着したかについても研究しています。さらに、乳文化と放牧酪農を中心とした日本での中山間地域の活性化の課題にも取り組み始めています。