2014年11月
【脳内環境-維持機構と破綻がもたらす疾患研究】 (第1章)神経細胞内病態と脳内環境 時差の分子機構とその治療
遺伝子医学MOOK
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- 巻
- 号
- 26
- 開始ページ
- 54
- 終了ページ
- 60
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)メディカルドゥ
時差は,体内時計が容易に海外の現地時間にリセットされず,両者が不一致となるために起こる。今回,この不一致の神経生理機構とそれを裏打ちする分子機構が明らかとなった。驚くべきことに,時差では体内時計の中枢である視交叉上核の時計が止まり,これが回復するとともに時差が解消された。同時に,時差の分子機構の中枢を担っているのがバソプレッシンおよびそのV1a受容体とV1b受容体であることが解明され,その拮抗薬が時差解消に効果があった。時差は,近年急増するシフトワークによる生活習慣病の病因としても注目され,今後の展開が期待される。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1349-2527
- 医中誌Web ID : 2015106258