2011年 - 2013年
新規時計機能欠損マウスを用いた生物時計の階層性とリズム調整薬の探求
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 23590107
- 体系的課題番号
- JP23590107
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 5,460,000円
- (直接経費)
- 4,200,000円
- (間接経費)
- 1,260,000円
- 資金種別
- 競争的資金
時差症状は、体内時計と外界時計の位相の乖離により生じる。私達は、バソプレッシン(AVP)受容体であるV1aおよびV1bを共に欠損したマウス(V1aV1bDKOマウス)では、時差環境下でも行動や時計遺伝子発現のリズムが即座に再同調し、時差症状を示さないことを見出した。視交叉上核(SCN)の切片培養を用いた検討から、V1aとV1bを介した神経細胞間結合は、外界からのリズム撹乱因子に対して抵抗性を持つと考えられた。野生型マウスのSCNにV1aおよびV1bの拮抗剤を投与すると時差症状が改善された。従って、AVPシグナルの阻害剤が時差やシフトワークに起因する病態に対する治療薬として期待される。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 23590107
- 体系的課題番号 : JP23590107